「どうせ売るなら、ちょっとでも高く売りたい!」
そんな方が利用されるフリマアプリ。
中でもラクマは特に手数料が低く、楽天ポイントも利用できるのがとても魅力的ですよね。
メルカリユーザーだった私も、ラクマで初めてスマホを出品しました。
そして、フリマアプリで初めてトラブルが起こってしまいました…
結果的には、取引をキャンセルして譲渡することとなりました。
本記事では、以下の事を記載します。
- トラブル発生までの経緯
- ラクマ事務局の対応
- トラブルを振り返っての反省点
- トラブル回避のための注意
これからスマホを出品される方や、ラクマのアプリを利用される方に参照になりますと幸いです。
HUAWEI P10 lite を 3200 円で出品
今年の4月頃、HUAWEI P10 lite を3200円で出品しました。
少し古い機種でしたが、まだ7ヶ月ほどしか利用していない端末だったので、角に少し傷はあるものの画面は割れなどなく、個人的にはまだまだ利用できる美品の類だと思っていました。
すぐに売れることを期待して、ネットで検索した同機種の中古品の中ではかなり安い価格をつけました。
出品時に対応したこと
まず出品前に行った対応です。
- 一通りの動作確認
- 傷の確認
- 本体の初期化
特に異常は見られなかったのでラクマに出品し、以下の内容で商品説明を記載しました。
- 機種、色
- 傷の状態の写真複数枚(商品の状態は綺麗でしたが、多くの人の価値観に合うよう「傷や汚れあり」にしました)
- IMEI番号
- 付属品(純正ではない充電器)
しかし、上記の内容では情報不足で、トラブルに起因してしまいました。
詳細は反省点のパートでまとめていきます。
購入前のやりとり
出品してまもなく、商品にコメントがつきました。
以下、一部抜粋したやりとりです。

購入時期と使用年数、バッテリーの持ち時間を教えてください

使用期間は XX 年 XX 月 XX 日~ XX 年 XX 月 XX 日の約 7 ヶ月です。
バッテリーは1年以上利用していないので、正確な持ち時間は不明ですが、
設定から確認すると、現在充電が56%の状態から「残り1日0時間もつ」と表示されています。
現在の56%の状態から、明日の朝何%になっているか確認してご連絡しますか?

承知しました。
試していただけるとのことですが、残量が1日と教えていただいたので大丈夫です
このあと、商品はすぐに購入されました。
「残量の連絡は良い」とのことだったので、充電して厳重に梱包し発送しました。
購入後のやりとり【トラブル発生】
ここからがトラブルの発生です。やりとりを抜粋していきます。

12時間無操作の待機を行ったところ、バッテリーが30%減ってしまいました。
もう少し様子を見てもいいでしょうか?

お取引前のコメントで、「56%の状態で残り1日0時間持つ」旨をお伝えしたため、考えられる範囲かと思います。
様子を見ていただくのは大丈夫ですが、虚偽の内容はお伝えしていませんので、返品の際は手数料の負担だけお願いいたします。

バッテリーが25%からいきなり20%に減るような挙動があります。
これは明らかにバッテリーの劣化によるものだと思いますが、この点については確認されてましたか?

挙動を確認してから初期化をする間、そのような現象は確認できませんでした。
専門家ではないため、「この現象は明らかに許容範囲を超える劣化だ」とは判断できませんが、
事前にお伝えしたように、使用期間が7ヶ月あること、未使用の期間が1年以上あることを踏まえ、ネットで検索した同じ中古品の中でもリーズナブルな値段をつけさせていただいたと思っております。

商品が到着した時にはバッテリーが0でした。
配送中に0になる時点でおかしいと思っていました。
バッテリーの劣化については何も説明書きがなかったので、バッテリーの状態がいいものだと思っていました。
また、商品の状態が「傷あり」と記載されていたので、安くされているものだと思っていました。
以上の事から、虚偽の説明によるものだとして、着払いでの返送をお願いいたします。
念のため事務所にも報告させていただきます。
こちらも後の反省点で記載させていただきますが、せっかく充電を満タンにしたのに、電源をOFFにし忘れて発送したことにここで気づきました。
電源をOFFにし忘れた時の電池の消耗について、ネットで検索してお返事しました。

バッテリーが0になったとのことですが、圏外などの環境により消耗が激しくなるようです。
また、配達には2日ほど経過しているので、0になってもおかしくはないかと思います。
事務局がどこまで対応してくださるかは不明ですが、第三者の目で判断いただきたい状況かと思います。
私からもこの時点で事務局の方にお問い合わせしました。
ラクマ事務局の対応 パートで少しお話させていただきます。
しかし、購入者の方もご立腹のため、ここまで来てしまうとスムーズなやりとりはできません。
以下の回答が来たため、私の方で何とお伝えしても収束は無理かと思いました。

通常なら機器の保護のために電源をオフするように思いますが、オフしないで発送した理由を教えていただけますか?
このトラブルの中で、私は強い心配がありました。
- どちらの負担にせよ、返品するとしたら何か恐いものを同封されないだろうか
- 住所が知られているのでこれ以上のトラブルが起こった際の身の危険
(当時のかんたんラクマパック(ヤマト運輸)は匿名ではなかったため) - このまま受け取り評価されたとして、どれだけのことを書かれてしまうのだろうか
そのため以下の返信を送り、売上金は放棄することにしました。

オフした方がより確実な対応だったにもかかわらず、失念をしておりすみません。
キッティング(IT機器のセットアップ)に詳しい者に聞いたところ、機器の保護はあくまでも物理的な衝撃を避けるための梱包にあって、電源のオン・オフは左右しないようです。
ただ、不快に思うような取引がしたかったわけでは一切ありません。
そのまま商品を引き取っていただき、取引をキャンセルさせていただけないでしょうか?
この後、無事に取引がキャンセルされました。
ラクマ事務局の対応
ラクマ事務局にお問い合わせした際に、事務局の評判について検索してみました。
印象としては「対応が悪い」とのコメントが目立っていたため、あまり返事には期待していませんでした。
ラクマの口コミ・評判 | みん評 (minhyo.jp)
結果として多くの口コミにある通り、話し合いが困難な状況でも
「お客様同士で話し合って決めてください」
という旨のテンプレート化されたメールが、お問い合わせの翌日に届きました。
解決につながる期待はしていなかったので、これ以上お問い合わせすることはなく、購入者に商品を引き取ってもらう決意をしました。
ただ「これはいいな」と思う、今まで知らなかったポイントもありました。
- 不具合を購入者に証明してもらうための対処法が記載されていること
→購入者とトラブルが発生したら? のパートに詳細を記載
- トラブル発生中の場合、返品する際にラクマの方で手数料を負担してくれること
→送料と同額のラクマポイントが付与される
ラクマ事務局の現状としては対応に限界があるため、
トラブルの予防を徹底し、自分の身を守ることが一番大事だと痛感しました。
スマホ出品にあたっての反省点
今回の取引は、個人的な感想としては悔しい思いがいっぱいあります。
使用年月やバッテリーの状態など、聞かれたことには正直に回答していたことに対し、「虚偽の内容を書く悪い人」として批判的なやりとりが続いたことが1番の精神的なダメージでした。
しかし、今回の原因は圧倒的な準備不足です。
人によって考え方・とらえ方は様々だからこそ詳細な情報で出品し、事前に確認していた状態を証拠として残しておくべきでした。
以下に反省点をまとめていきます。
【失敗1】出品時の商品説明欄の情報不足
出品時にバッテリーの持ち時間と使用期間の説明が不足していました。
購入前のコメントでこれらの情報をお伝えしたとしても、商品説明欄に記載がないと指摘されるポイントとなりうる可能性があることを実感しました。
また、動作確認~初期化の間しか端末の様子を見ていませんでした。
1日ほど様子を見て、設定に表示された電池残量の残り時間との差異がないかを確認し、スクリーンショットなどで時間と残量を証拠として撮っておいた方がより確実でした。
【失敗2】梱包時の電源の切り忘れ
電源を切り忘れる方は少ないかと思いますが…。
切ることで購入者の安心感や満足度に関わる場合もありますので、忘れずに行うべきでした。
ただ梱包時の電源の切り忘れは、いろいろ調べてみても機器の故障に起因するといった情報は見つかりませんでした。
故障に繋がるというデータや資料などの証拠を要求しても良かったかと思いますが、私の場合匿名配送ではなかったので、できるだけ穏便に終わることを選択しました。
【失敗3】配送方法の見落とし
今回のトラブルの中で1番懸念していたのが、匿名配送ではないことでした。
匿名だったら、もしかしたらもう少し自分の言いたいこと・聞きたいことを連絡できたかもしれません。
メルカリのネーミング方法と似ているため、「かんたんラクマパック」という文字だけで勝手に匿名と判断してしまいました。
現在「かんたんラクマパック」は全て匿名配送になりましたが、当時はヤマト運輸のかんたんラクマパックは購入時に住所が表示されるようになっていました。
配送方法に対してのサーチも甘かったです。
トラブル回避のための注意点
以上の反省点を踏まえ、トラブルのリスクを最小にするための注意点を改めてまとめてみました。
(全てのトラブルがなくなるわけではないかと思いますが…)
- スマホの動作確認
- 傷の確認
- バッテリーの持ち時間を確認し(できれば1日ほど様子を見て)証拠を撮っておく
- 本体の初期化
しばらく利用していなかった端末でも、出品前はできるだけ状態を把握し、写真などで証拠が残せるものは全て残しておくことが大切だと思います。
- メルカリ公式リンクの「商品説明に詳細を記載する」項目内にあるすべてのこと
スマホ出品参照リンク
- バッテリーの持ち時間
- 「中古品かつ素人による検品をご了承いただいた上、他に不明点があれば購入前にコメントで質問していただき、納得していただいた上で購入してください。」という旨の記載
※コメントで聞かれた大事なポイントは、念のため、購入される前に商品説明欄に追加することを推奨します
- 「中古品の為、バッテリーの持ち時間や機能面などにおいて、誤差が生じる可能性があります。了承の上購入下さい。」という旨の記載
- 「商品が故障していたなど出品時の情報と明らかに違う場合、確認させていただいた上で返品対応させていただきます。」という旨の記載
※きちんと配送方法を確認した上で、匿名かそうでないものかを選択してください。
ラクマの発送方法参照リンク
購入者とトラブルが発生したら?
ラクマ事務局から案内してもらった方法で、勉強になったポイントがありました。
購入者が主張する不備に対して、「確認用」として不備個所を写真に撮って出品してもらうことができるという点です。
※他の人の誤購入を防ぐため、確認が済み次第商品を取下げてもらう必要があります。
発送前に証拠としてデータを残しておけば、購入者の主張の真偽の判断がしやすい状況を作ることができます。
まとめ
何を記載したらいいのか、どのように梱包すればいいのか、などスマホを初めて出品する際はいろんなことを悩みますよね。
トラブルが起きてしまっては売上金を諦めざるを得ない状況になる可能性があるだけではなく、精神的なダメージも伴います。
お店を仲介しない個人間のやりとりだからこそ通常より高く売ることができますが、同時にトラブルが発生するリスクもついてまわります。
トラブルのリスクを最小限にできるよう、本記事でお伝えした注意点が参考になりますと幸いです。