この記事では、賃貸契約時の初期費用や家賃を抑えるための交渉方法を記載していきます。
数カ月前に引っ越しをした際、徹底的に調べた内容です。
主に、リベラルアーツ大学と賃貸トラブルたすけ隊のおいしい情報を1つにまとめて、簡単に解説しています。
交渉の前に【無礼は厳禁】
これからご紹介する交渉対象の項目は、特約の中に入っているものが多いです。
特約は違法ではないので、決して強要してはいけません。
交渉は「お願い」ベースで。無礼は厳禁です。
必ず交渉したいこと
下記の項目は必ず交渉したいものです。
交渉が通らないときは、担当者や不動産を変更してみましょう。
- 仲介手数料
- 礼金
- 保証会社
- 害虫駆除・消毒料
詳しく解説していきます。
仲介手数料
多くの不動産が私たち(借主)に賃料1か月分の仲介手数料を請求しています。
しかし本来であれば、不動産が取って良い手数料は賃主と借主から合わせて1か月分です。
つまり、私たち借主は賃料の50%の仲介手数料を払うのが妥当です。
仲介手数料は賃料(共益費除く)の50%まで
礼金
礼金は賃主が決定しますが、不動産会社が利益のために礼金に費用を上乗せしていることがあります。
上乗せされていないかを見抜くためには、数社に相見積もりを取ってもらうことが大切です。
ぼったくりを見破るために3社以上で見積りを取ること!
保証会社
保証会社への料金にも不動産側の利益のため、費用が上乗せされている場合があります。
ぼったくり対策のため、必ず保証会社のパンフレットを見せてもらいましょう。
保証会社は「借主が家賃を支払えなかった時に代理で支払いをしてくれる」というイメージを抱きますよね。
しかし、実際は賃料を支払えなかった際の借金取り立て屋です。
保証会社の手数料をこちらで負担することにメリットはありません。
この事実を理由に、初期費用や賃料の交渉に生かすことが可能です。(詳細はこちら)
害虫駆除・消毒料
多くの場合、スプレーをしゅーっと撒くだけです。
その割に高額のため、極めて不要です。
害虫駆除、払っちゃダメ、絶対
できれば交渉したいこと
できれば交渉したい項目は下記の通りです。
- 賃料、共益費
- 火災保険料
- 鍵交換代
- ハウスクリーニング
簡単に説明していきます。
賃料・共益費
- 賃料に関して…
同じ地域・同じ築年数・同じ間取りの他の物件を下調べしておき、家賃の相場を把握しておきましょう。賃料の交渉に生かすことができます。
- 共益費に関して…
例えばインターネットつき物件の場合、プロバイダーを確認したり、内覧の時などにWi-Fiのスピードを確認しておいたりするといいです。
ネット無料物件と言えども、費用は共益費に含まれている可能性があります。
期待通りに機能しない場合は、共益費の交渉をしてみましょう。
また、賃料・共益費については、もっと踏み込んで交渉することもできます。(詳細はこちら)
火災保険料
「火災保険」という名前ですが、水漏れや壁や床を破損させてしまった際にも補償が出ます。
賃主が借主に加入を義務付ける場合がありますが、仲介業者の提示する割高な保険に加入する必要はありません。
年間2000~4000円台で加入できる火災保険もあります。
高額な保険料の場合は、外してもらう交渉を。
最適な火災保険を探す(無料)
鍵交換代
入居時の鍵交換代なのか、退去後の鍵交換なのかを聞きましょう。
- 入居前の場合…
各自業者を呼ぶ等して交換した方が安い可能性があります。
必要に応じて鍵交換が不要な旨を伝えましょう。
- 退去後の場合…
退去後の鍵交換は本来賃主が負担するもの。特約を外せるか交渉しましょう。
ハウスクリーニング
入居時のハウスクリーニングなのか、退去後のハウスクリーニングなのかを聞きましょう。
- 入居前の場合…
内覧して部屋が綺麗なら「いりません」と伝えます。
- 退去後の場合…
退去後のクリーニングは本来賃主が負担するもの。特約を外せるか交渉しましょう。
失敗しにくい交渉方法は?
2つの選択肢を提案
「賃料を2000円下げてくれませんか?」というYesかNoで答えられる質問は、交渉の成功率を下げてしまいます。
2つの選択肢を提案すると、Noと答えさせる余地を与えにくくすることが可能です。
- 「借主にとって不利な保証会社への手数料を負担しなければならないのなら、賃料を2000円下げていただけませんか?」
- 「本来は賃主負担になるはずのハウスクリーニング費用を、借主に負担させる特約を外せないのでしたら、家賃1か月分を無料にしていただけませんか?」
交渉なしでは契約しないスタンス
併用したい交渉術として、交渉が通らなければ契約はしないスタンスを貫くことです。
「この交渉が通れば、本日契約します」と伝えましょう。
「提示されている割高な火災保険に加入しないといけないのでしたら、賃料を1000円下げていただけませんか?
交渉可能でしたら今日契約させて頂きます」
交渉が通ったら、言った・言わないのトラブルを避けるために書面にて内容を修正してもらいましょう。
※念のため録音しておくと良いです。
交渉が通らなければ、担当者や不動産を変えてみましょう。
参照リンク
今回お世話になった参考資料はこちらです。