【Power Automate】チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する

Power Automate
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Teamsへのメッセージ投稿を自動化する際、「チャットまたはチャネルでメッセージを投稿する」を利用する頻度は多いかと思います。


「投稿者」や「投稿先」のドロップダウンでは、複数の選択肢より項目を選択できますが、その選択による違いを説明いたします。



投稿者の設定

投稿者は以下の3種類より選択可能です。

  1. Power Virtual Agents
  2. フローボット
  3. ユーザー


 

Power Virtual Agents の場合

Power Virtual Agents (現在は「Microsoft Copilot Studio」の機能の一部)は、チャットボットを利用できるサービスです。
ユーザーとのやりとりをロボットが自動で対応してくれます。


例えば、Power Virtual Agents を投稿者にすることで、定期的にユーザーの最新の連絡先を伺うフローを作成することができます。(画像はMicrosoft公式より引用)



ただし、こちらはCopilot Studioのライセンスを所持する必要がある、有料プランです。
Microsoft 365付帯のPower Automateライセンスでは、Power Virtual Agentsを投稿者にすることはできません

フローボットの場合

フローボットを選択すると、投稿者がロボットになります。



Power Virtual Agentsも「ロボット」と紹介しました。
Power Virtual Agentsの場合は「Copilot Studio」という有料の別サービスでロボットを1から構築できます。
構築したシナリオによって、ユーザーとのやり取りを続けることができます。


一方「フローボット」はPower Automate内で無料利用できるロボットで、送信専用です
インタラクティブなやり取りはできません。

ユーザーの場合

ユーザーを設定すると、投稿者がユーザーになります。


 

投稿先の設定

投稿先は以下の3種類から選択可能です。

  1. Channel
  2. Chat with Flow bot
  3. Group chat


 

Channelの場合

投稿先をChannelにすると、自動でTeamとChannelの選択項目が表示されます。



投稿者を「ユーザー」にした時のみ、件名を入力することができます



このような形で、指定したTeamsチャネルにメッセージを送信できます。

 

Chat with Flow botの場合

投稿先をChat with Flow botにすると、自動でRecipient(受信者)の項目が表示されます。
こちらは、投稿者を「フローボット」に選択した時のみ利用可能です


メッセージを送信したい相手のメールアドレスを入力してください。



このように、指定したユーザーにボットから個別メッセージを送信できます。


 

Group chatの場合

投稿先をGroup chatにすると、自動でGroup chatの項目が表示されます。
ここでは、下記2通りのグループチャットが選択できます。

  1. Teams会議の会議チャット (直近50件まで)
  2. 3名以上のグループチャット (名前付きのチャットルーム)
    ※名前の付け方はこちらを参照ください。



このように、指定したグループチャットへメッセージを送信できます。


 

フローボット vs ユーザー 選ぶならどっち?

フローボット、ユーザー、どちらを選んでも制限はあります。
状況に応じて、好ましい方を選択してください。

内容フローボットユーザー
自動送信後のメッセージの編集・削除×
個別ユーザーへのメッセージ送信(Chat with Flow bot)×
自動投稿の判別のしやすさ×
タグでメンション×
件名入力×
プライベートチャネルへの投稿×