今回は、OneDriveの【ショートカット】機能についてご紹介します。
共有フォルダを開く際、OneDrive WebやSharePointのドキュメントライブラリにアクセスすると、下記のようなアイコンを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

この【ショートカット】機能を利用すると、ワンクリックでエクスプローラー上にショートカットフォルダを作成することができます。

ショートカットは、下記のような方に便利です。
- TeamsやSharePoint、OneDrive等、共有フォルダを利用するケースが多い
- 共有フォルダを開く際、該当のアプリやサイトにアクセスしたり、対象のフォルダを開いたりと、一連の作業が手間に感じる
ショートカットの特徴や、注意事項等をまとめていきます。
ショートカットの前提条件
ショートカットを利用するための前提条件です。
- 社内の共有のみ有効
→ショートカット機能は社内で共有されたフォルダのみ利用可能です。
- ファイル単位での利用は不可
→フォルダでのみ利用可能のため、ファイル単体にショートカットを作成することはできません。
【同期と比較】ショートカットの特徴
ショートカットと似た機能に「同期」というものがあります。
↓このような同期アイコンを目にしたことがある方も多いかと思います。

同期すると、エクスプローラーから対象のフォルダにアクセスできるようになります。
この「同期」と比較しながら「ショートカット」の特徴を記載します。
フォルダの格納先の違い
★ショートカットの場合
↓ショートカット追加時、フォルダはOneDrive内に作成されます。

↓また、ショートカットフォルダはOneDriveのWeb上からでも確認できます。

☆同期の場合
↓エクスプローラーを見ると、建物のアイコンのフォルダ内に格納されていることがわかります

※同期フォルダはOneDrive のweb上には表示されません。
フォルダ移動の可否の違い
★ショートカットの場合
↓OneDriveフォルダ内の好きな場所へ移動できます。

例えば、「ショートカット集」などのフォルダを作成すると、利用頻度の高いフォルダにアクセスしやすくなります。
☆同期の場合
同期フォルダの移動はできません。
フォルダ削除時の操作の違い
自分のエクスプローラーからショートカットや同期フォルダを削除する際の操作方法にも違いがあります。
★ショートカットの場合
エクスプローラー、もしくはOneDriveのweb上から対象のショートカットフォルダを選択し、削除します。
ショートカットのみが削除されるため、元々のフォルダ保管場所には影響ありません。

☆同期の場合
エクスプローラー上より同期フォルダを削除したい場合、以下の手順で同期を停止してから削除する必要があります。
↓OneDriveのアイコンを右クリックし、設定を開きます

↓対象のフォルダで「同期の停止」をします

ショートカットの注意点
ショートカット機能を利用する上で、注意点がいくつかあります。
同期済みフォルダはショートカットに追加できない
まず、すでに同期をしているフォルダがある場合、さらにショートカットとして追加することはできません。
↓同期済みのフォルダに対しショートカットを追加しようとすると、下記のようなポップアップが表示されます。

↓ポップアップをクリックし、この画面で「解除」すると、同期がストップしてしまいます

↓同期の停止をしたくない場合は、OneDrive Webにアクセスし、ショートカットを削除しましょう

↓その後、PCを再起動したり、OneDriveを一度終了します

↓OneDriveを再び確認すると、同期の問題が解消されていることがわかります

共有フォルダへ移動した際のアクセス権
OneDrive内の好きな場所に移動が可能なショートカットですが、共有フォルダに移動しても、ショートカットの既存のアクセス権に変更ありません。
まとめ
ショートカットの機能を、同期と比較しながら説明しました。
少しトリッキーな動作をする点には注意が必要ですが、業務で頻繁に利用する共有フォルダに素早くアクセスできる便利な機能です。
- ショートカットを利用すると、OneDrive、Teams、SharePointの共有フォルダへのアクセスが簡単になる
- ショートカットはOneDrive内の好きな場所へ移動ができ、便利
- フォルダを同期している場合、ショートカットの作成はできない
※この時のエラーメッセージの対処には要注意 - 共有フォルダ内にショートカットを移動しても、アクセス権に変化はない
※ただし、名前の変更やショートカットの削除ができる点には注意