【OneDrive】ショートカット機能を徹底解説!同期との違いは?

Microsoft 365
この記事は約5分で読めます。

今回は、OneDriveのショートカット機能についてご紹介します。

OneDrive(Web)やSharePointのドキュメントライブラリにアクセスすると、下記のようなアイコンを目にしたことがある方も多いのではないでしょうか?

ショートカットへの追加アイコン



このショートカット機能を利用すると、ワンクリックでエクスプローラー上にショートカットフォルダを作成することができます。

エクスプローラにショートカット作成


ショートカットは、下記のような方に便利です。

こんな方に便利
  • TeamsやSharePoint、OneDrive等、共有フォルダを利用するケースが多い
     
  • 共有フォルダを開く際、該当のアプリやサイトにアクセスしたり、対象のフォルダを開いたりと、一連の作業が手間に感じる


ショートカットの特徴や、注意事項をまとめていきます。



ショートカットの前提条件

ショートカットを利用するための前提条件です。
 

  • 社内(組織内)で共有されたフォルダーであること
  • ショートカットは100個以下であること
  • 対象のフォルダーを「同期」していないこと

2023年12月頃から、単体のファイルに対してもショートカットを作成できるようになりました。


 

ショートカット vs 同期

ショートカットと似た機能に「同期」があります。

同期のアイコン



同期するとエクスプローラーから対象のフォルダにアクセスできるようになることは同じですが、下記の違いがあります。

  • ショートカット
    対象フォルダ(ファイル)へアクセスするためのショートカットリンクをOneDrive内に作成します。
  • 同期
    対象フォルダ自体をエクスプローラー上に同期します。



この違いによる、「ショートカット」と「同期」の特徴を以下に説明します。

違い① フォルダの格納先

ショートカットフォルダ(ファイル)はOneDrive内に作成されることに対し、
同期フォルダは建物のアイコン内に作成されます。


ショートカットは、OneDrive内にリンクつきのフォルダアイコンで作成されます。

ショートカットはOneDriveフォルダ内に格納

※OneDriveのWeb上からでもアクセスできます。


同期は、建物のアイコン内にフォルダが作成されます。

同期先はビルマークのアイコン内


 

違い② フォルダ(ファイル)移動の可否

ショートカットフォルダ(ファイル)は、OneDrive内の好きな場所へ移動できることに対し、
同期フォルダの移動はできません。

ショートカットは、OneDriveフォルダ内の好きな場所へ移動できます。
(対象フォルダ or ファイルへのショートカットリンクを別のフォルダ内に移動するイメージ)

OneDrive内のどこにでも移動可能

例えば、「ショートカット集」フォルダ内に移動すると便利です。



同期フォルダでは、フォルダ移動はできません。


 

違い③ フォルダ(ファイル)削除時の動作

ショートカットフォルダ(ファイル)を削除すると、ショートカットのみが削除されることに対し、
同期フォルダを削除すると、元のフォルダごと削除されます。


ショートカットの場合、エクスプローラー、もしくはOneDriveのweb上から対象を削除しても、
ショートカットのみが削除されるため、元々のフォルダ保管場所には影響ありません。

ショートカットの削除

ショートカットフォルダ内にあるコンテンツを削除すると、元のコンテンツも削除されます
誤って削除した場合は、元のコンテンツの格納場所(OneDriveやSharePoint)のごみ箱から復元してください。



同期フォルダを削除する際、エクスプローラ上よりそのまま削除すると、元のコンテンツも削除されます。
以下の手順で同期を停止してから削除する必要があります。



OneDriveのアイコンを右クリックし、設定を開きます。

OneDriveアイコンで設定を開く



対象のフォルダで「同期の停止」をします。

該当フォルダの同期を停止



同期マークがなくなったら、フォルダを削除してOKです。


 

ショートカットの注意点

ショートカット機能を利用する上で、注意点が2つあります。

 

同期済みフォルダはショートカット追加不可

すでに同期をしているフォルダがある場合、ショートカットとして追加することはできません。
同期済みのフォルダに対しショートカットを追加しようとすると、下記のようなポップアップが表示されます。

ショートカットを同期できません


ポップアップをクリックし、この画面で「解除」すると、同期がストップしてしまいます

競合しているフォルダの同期を解除で同期がストップしてしまう



同期の停止をしたくない場合は、OneDrive Webにアクセスし、ショートカットを削除しましょう。

OneDrive Webよりショートカット削除



その後、PCを再起動したり、OneDriveを一度終了します。

設定よりOneDriveを終了



OneDriveを再び確認すると、同期の問題が解消されていることがわかります。

同期エラーが解消


 

共有フォルダへ移動時のアクセス権に変更なし

OneDrive内の好きな場所に移動が可能なショートカットですが、共有フォルダに移動しても、ショートカットの既存のアクセス権に変更ありません

共有フォルダーにアクセス権限を持つ人は、ショートカット内のコンテンツにアクセスすることはできませんが、ショートカットの名前の変更や削除はできます

※ショートカットを含むフォルダを共有した場合も同様に、既存のアクセス権に変更はありません。


 

まとめ

ショートカットの機能を、同期と比較しながら説明しました。

  • ショートカットを利用すると、OneDrive、Teams、SharePointの共有フォルダへのアクセスが簡単になる
  • ショートカットはOneDrive内の好きな場所へ移動ができる
  • フォルダを同期している場合、ショートカットの作成はできない
  • 共有フォルダ内にショートカットを移動しても、アクセス権に変化はない
    ※ただし、名前の変更やショートカットの削除ができる点には注意
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コメント

  1. もちぱん もちぱん より:

    「Web上でショートカットを作成すると、インターネットのショートカットリンクが生成される」というお問い合わせをいただきました。

    少なくとも、6月中旬くらいから発生している問題のようで、解決の具体的な日程については記載がございませんでした。

    問題が解消されるとインターネットのショートカットは自動的にフォルダーに変換されるとの記載がありましたので、しばらくお待ちいただく形になるかと存じます。
    よろしければ、下記、公式の参照サイトをご覧ください。
    https://support.microsoft.com/ja-jp/office/%E8%87%AA%E5%AE%85%E7%94%A8%E3%81%AB%E5%85%B1%E6%9C%89%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%AB%E3%83%80%E3%83%BC%E3%82%92-onedrive-%E3%81%AB%E8%BF%BD%E5%8A%A0%E3%81%97%E3%81%A6%E5%90%8C%E6%9C%9F%E3%81%99%E3%82%8B-8a63cd47-1526-4cd8-bd09-ee3f9bfc1504#bkmk_shortcuts

    (お問い合わせの主様へは、アドレスが違うというメッセージで返信ができませんでした。すみません。。)